今日は久しぶりに個人発明家の発明を紹介したいと思います。
目次:
はじめに
今日紹介する発明は超原始的! ですが、沢山のアイデアが詰め込まれており、私が大好きな類の発明です。私は既にこの発明の発明者のファンになっており、現在、他の発明もチェックしていたりします。発明者であって特許権者は小室さんという方です。
発明紹介
発明の名称は「片手洗い出来る食器洗い具」、登録番号は特許第4258688号です。出願年が1998年であり、20年以上前に完成された発明です。ちなみに、特許権は既に失効しており、現在では皆さんが自由に使える自由技術になっています(特許権の存続期間は特許出願の日から20年、本特許権はその前に維持年金未納で失効)。
発明の内容は、発明の名称から想像ができるものです。そして、こちらの図面を見れば、どのような発明かが一目瞭然となります ↓
この発明が解決しようとする課題は、世の中には両手が自由に動く健康な人ばかりではなく、そうした人たちでも自分自身で食事の支度や片付けができるように、毎日毎度欠かすことができない食器の洗浄作業を支援しようとするもの。当時は現在のように自動食器洗浄機もそこまで普及していなかったと思いますし、現在でも、安価にその課題を解決できるということでは、社会貢献性が高いと思います。
主な構成としては、切り込みの入ったスポンジと、それを固定するケースからなっています。
そして、そのケースには吸盤がついていており、使用場所の壁や底面に脱着、固定できるようになってます ↓
また、スポンジを包むケースには、突起や貫通穴が付いています。スポンジとケースの間に抵抗を持たせ、スポンジが簡単には外れないようにしつつ、水や洗浄液の通過を高める機能を持たせています ↓
更には、片手で容易に吸盤を外せるように紐付きにしたりといろいろなアイデアが散りばめられています ↓
既にどこかで実用化されているのかも知れませんが、正にヒューマン フレンドリーと言える発明ですね!
おわりに
今回紹介した発明の特許出願ですが、代理人が存在しません。つまり、特許出願人である小室さん自らが特許出願の手続を行って特許権の取得まで完結されている形になります。
冒頭でも触れましたが、小室さんは他にも複数の発明の特許出願をしており、同様の進め方をされているようです。特許庁への手続については、ご経験とノウハウを取得されているのですね。個人発明家のお手本になる方だと思われましたので、このブログでも紹介させていただきました。
小室さんは他にも興味深い発明をされています。それはまた近日中にご紹介したいと思います。
ではこの辺で。