おもしろ発明ウェブログ

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【発明紹介-021】ドッグランの発明

今週は本当に忙しかった。。でも、こうして「おもしろ発明」に触れていると気分が安らぐのです。また来週も頑張ろう。

 

目次:

 

はじめに

ビジネスモデル特許を一つ紹介します。またビジネスモデル特許?!と思った方、この発明の構成は非常にシンプルなので、今日はこれを題材にしてビジネスモデル特許の作り方を簡単に教えちゃいます。何か新しいビジネスモデルを考案中の方は必見です。

 

ビジネスモデル特許について詳しく知りたい方は、まずはこちらをご覧下さい ↓

www.omoro-invention.com

 

発明紹介

今日はドッグランの発明紹介です。発明の名称は「ドッグラン管理装置及びそれを含むドッグランシステム」。特許第6244528号です。

 

請求項1(権利範囲の一つ。色付けは筆者が行った。)は以下 ↓

【請求項1】
  ドッグランの利用を管理するためのドッグラン管理装置であって
  前記ドッグラン管理装置により管理されるドッグランシステムを利用する加入者を識別するための加入者識別情報と犬を識別するため犬識別情報とを関連づけて事前登録情報としてデータベースに登録する事前登録情報登録手段と
  前記ドッグランを識別するためのドッグラン識別情報と、前記ドッグランを利用する予約をした加入者に係る事前登録情報と、前記ドッグランを利用する予約時間帯とを対応付けて予約情報として前記データベースに登録する予約情報登録手段と
  加入者の端末により検出された加入者の位置に基づいて特定されたドッグランと、位置が検出された前記加入者と、現在の時刻の組み合わせに相当する予約情報が前記データベースに登録されているか否かに基づいて、特定された前記ドッグランの入口の解錠を制御する解錠制御手段と
  を備えることを特徴とするドッグラン管理装置

 

この請求項1に記載されている発明ですが、赤字の部分のみを抽出してみると、発明の構成が分かりやすくなります。

 

つまり、

「ドッグランの利用を管理するためのドッグラン管理装置であって、
・・・事前登録情報登録手段と、
・・・予約情報登録手段と、
・・・解錠制御手段と、
を備えることを特徴とするドッグラン管理装置」です。

 

これを踏まえて特許の図面を見てみましょう。何となくこの発明をイメージできますね ↓

f:id:omoro-invention:20190126001148j:plain

 

この発明をよりシンプルに言えば、「3つの手段を備えたドッグラン管理装置」となるのですが、請求項1ではそれぞれの手段の構成が規定されています。

 

とりあえず、一つ目の手段を見てみましょう。

「ドッグラン管理装置により管理されるドッグランシステムを利用する加入者を識別するための加入者識別情報と犬を識別するための犬識別情報とを関連づけて事前登録情報としてデータベースに登録する事前登録情報登録手段」とあります。

 

一見複雑に思えますが、実は“犬の飼い主と犬をセットにして事前登録する”という考え方を「◯◯手段」と表現しているに過ぎません。

 

残りの二つの手段も同じやり方でアイデアを「◯◯手段」という形に置き換えているだけ。そして、全体で「ドッグラン管理装置」と括っているだけなのです。

 

ビジネス方法そのものは特許の保護対象ではないので、アイデアの各要素をICT(Information and Communication Technology:情報通信技術) と組み合わせて技術思想として表現する事でビジネスモデル特許として完成させています。

 

ちなみに、この発明の特許出願は審査で拒絶理由通知を受けることなく、無傷で特許査定されていました。一発登録ですね。

 

おわりに

 今日はドッグランの発明を紹介するとともに、ビジネスモデル特許の表現方法について触れました。繰り返しになりますが、ビジネス方法そのものは特許になりません。ですので、特許を取得するためには、「〇〇装置」という形に変換することが必要です(「〇〇システム」という形もよく使われます)。そして、「〇〇装置」の場合は、「A手段、B手段、C手段を備えることを特徴とする・・・」などの枕詞の中で、ビジネスモデルのアイデアを散りばめていくのが常套手段となります。

 

これはビジネスモデル特許の作り方の触りの部分になりますが、もちろんアイデア自体に新規性・進歩性があることは必要になります。

 

以上お役に立てば幸いです。ではこの辺で。