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【発明紹介-019】高校生の発明

今日は年末の「パテントコンテスト」で特許庁長官賞を受賞した発明を紹介します。

 

目次:

 

はじめに

このコンテストは、特許庁が生徒・学生の知的財産に対する理解の向上を目的として、全国の高校生、高等専門学校生や大学生が創造した発明・デザインの中から特に優れたものを選考・表彰しています。コンテストにご興味ある方はこちらをご覧ください ↓

www.meti.go.jp

 

発明紹介

発明の名称は「まくわうりの果実を使用した冷菓の製造方法」です。

 

お題に示したとおり、この賞を受賞したのは高校生であり岐阜県立岐阜農林高等学校の「まくわうりひろめ隊」です。

 

“まくわうり”って私は聞いたことがなかったのですが、この発明の特許出願の明細書に図がありました ↓ 

f:id:omoro-invention:20190117231830g:plain

まくわうりについて明細書本文では以下の説明がありました。メロンの近縁種のようです ↓

【0005】
  まくわうりもメロンの
近縁種であるため、メロンと同様にアイスクリームやヨーグルトなどの乳製品の原料に混合すると、酵素が乳製品のタンパク質を分解して苦味のあるペプチドに変化するため、加熱して使用する。
【0006】
  一般的に、まくわうりを含むメロン類は上述した理由によりシャーベットとして製造される。一部アイス類はあるが、熱を加えタンパク質分解酵素の働きを失活させる方法である。加熱する事で味や香り、食感などのいわゆる風味が劣化し、特に香りが大きく損なわれる。そこで、加熱により損なわれた味や香りなどの風味を補うために人工香料などの添加物を使用することが一般的な技術である。

 

そして発明ですが、請求項は以下です。アイスの製造方法の発明です。内容は分かりやすく書かれていますので、説明不要ですね ↓

【請求項1】
  まくわうりの果実を急速冷凍させ、-18℃以下で保存して-3~-5℃の状態に解凍して果皮を除去し、果肉、ワタ(繊維)、種子の部分をカットし、該カットしたものをスムージー状のペーストにした後に種子を除去し、乳製品、糖類を調合したアイスの原料に15~25%混合し、凍結・攪拌したことを特徴とするまくわうりの果実を使用した冷菓の製造方法。

 

おわりに

この発明の発明者としては10名が名を連ねています。全員の居所が岐阜県立岐阜農林高等学校と示されていますので、きっと同校の生徒さんですね。

 

また、「まくわうりひろめ隊」は、同行の生徒で構成され、今回紹介した特許技術を活用した「まくわうりアイス」の商品PR活動を行っているとのことです。その理由は伝統野菜まくわうりを復活させることだそうです。

 

高校生が社会課題に敏感に反応して自ら動いている姿は立派であり頼もしいですね。私としてはこの活動に特許制度を利用していることが嬉しくなるところではあります。

 

彼らがこの活動を通じて得た成功体験が彼らの今後の人生において強みになり、また、彼ら発明者らの互いの絆を深め、それら全てが彼らの今後の財産になっていくことを願っております。

 

世の中、他人や社会の批判をしたり講釈ばかり垂れて結局は自分では何も行動できない者がいるなか、捨てたもんじゃないですね。

 

ではこの辺で。