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親子で完成させた発明 〜出願審査請求

先日行った特許出願の「審査請求」をしました。

 

この手続、出願から3年以内にしないと、出願が取下げられたものとしてみなされるので注意が必要です。また、特許出願すると1年6月後に自動的に公開されます。もしこの手続を失念すると、もう特許を受けることはできません。仮に出し直したとしても、その時点では発明が公開されているため、特許要件の一つである「発明の新規性」が喪失し、権利が認められません。ですので、権利化を望む場合はこの手続を確実に行う必要があります。

 

・出願審査請求書です↓

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次に、審査請求すると特許庁の審査官による審査が始まります。通常、最初の審査結果を受けるまでには10か月ぐらいかかりますが、一定要件を満たした場合には特許庁に早期に審査を進めてもらうことをお願いできます。それを「早期審査の申請」と言いますが、今回、出願審査請求の手続と併せて、この早期審査の手続も行いました。今回の出願は個人の発明です。手続はその事情を説明する書面を提出すれば良いのです。これにより、2か月程度で最初の審査結果を受けれます。そうです、権利化を早くする方法なんです。

 

・早期審査に関する事情説明書です↓

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さて、特許出願の費用がいくらか知ってますでしょうか。1出願あたり14,000円です。そして、出願審査請求にも費用がかかります。通常、118,000円+請求項数×4,000円です。請求項とは、保護を受けたい発明を記載した項です。今回の出願では請求項を3つ用意したので、130,000円となります。結構高いですね。

 

一方で特許制度には「特許料等の減免制度」というのがあります。一定の要件を満たした場合に手続費用等が減額されたり免除される制度です。今回、私達の発明の出願人は、小学生の子供と妻と私、子供はもちろん無職、妻は専業主婦です。ですので、私以外の2人は市町村民税非課税者となり審査請求料が免除されるのです。

 

今回の発明について、特許を受ける権利のそれぞれの持分割合は以下にしました。発明への貢献度を鑑みて、家族会議で決めました。

 

長女    50/100

妻        40/100

私        10/100

 

以上から審査請求料の90/100を減額してもらうことが可能でしたので、持分証明書を用意した上で審査請求料の減額申請も行いました。

 

・提出前の持分証明書↓ これに3人でハンコを押して提出しました。

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こうした制度って普通の家庭ではほとんど知られてないですよね?! 例えば、小学生の子供が100%発明者で、その子を出願人として特許出願する場合は審査請求料が全額免除されます。また、特許料についても減免制度を活用することができます。

 

個人的にはもっとこの制度の存在が知られ、今回の私達のような家族発明や子供たちの発明が増えればと願っています。特許出願から権利満了(出願日から20年)までにかかる費用は、一般的に1出願あたり200万円と言われております。これには代理人費用も含まれますが、かなり高額、個人の多くの方は出願を躊躇してしまいますね。。

 

ただ今回の私達のケースのように、実際の手続の全てを親が法定代理人として行うこともできます。その場合は弁理士に支払う代理人費用は発生しません。また、特許料等の減免制度も駆使すれば比較的安価に済ますことが可能ですので、このブログを読んだ方には親子発明をオススメします。

 

とはいえ、弁理士でない個人が自力で手続を進めるのは、かなり煩雑で大変な作業になります。必要に応じて、特許庁窓口や知財の専門家である弁理士と密に相談されながら進めるのが良いと思います。

 

私は今回の経験などを広く普及させたい気持ちです。来年の夏休みなどには「親子発明教室」を開催しようかな、とぼんやり考えています。